前言：休暇が近づいてきましたが、家に使わない機器がある仲間たちがマインクラフト（Minecraft）サーバーを開設しようとしていますが、どこから始めればよいかわからない方も多いでしょう。この記事では、PVE-Debian-MCSM を主軸にその展開プロセスを紹介します。
PVE とは？
PVE（Proxmox Virtual Environment の略）は、オープンソースで無料の仮想化環境プラットフォームで、KVM 仮想マシンと LXC コンテナの両方をサポートしています。Debian と KVM 技術に基づいて開発されており、1 台の PC またはサーバー上で Linux、OpenWRT、Windows などを同時に実行し、計算、ネットワーク、ストレージの統合ソリューションを実現します。いわゆる「オールインワン」です。似たようなプラットフォームには ESXi や Unraid などがあります。
MCSM とは？
MCSManager パネル（略称：MCSM パネル）は、全中文、軽量で、すぐに使える、多インスタンスおよび Docker をサポートする Minecraft サーバー管理パネルです。このソフトウェアは Minecraft や他のゲームコミュニティ内で一定の人気を誇り、複数の物理サーバーを集中管理し、任意のホスト上でゲームサーバーを動的に作成するのを助け、安全で信頼性の高い多ユーザー権限システムを提供し、複数のサーバーを簡単に管理することができます。
具体的な手順：PVE をインストールして最適化し、仮想マシンを開設して Debian をインストールし、mscm インターフェースをインストールしてインスタンスを開設し、ネットワークサービスを構成します。
準備作業：
1.PVE イメージ、7.4 バージョンを推奨しますhttps://www.proxmox.com/en/downloads
2.Debian イメージ：https://mirrors.tuna.tsinghua.edu.cn/debian/dists/ （DVD 版は使用しないことを推奨します。奇妙な問題が発生する可能性があります。）
3. 私たちの古い仲間 Rufus：https://www.423down.com/10080.html
4.Purpur1.19 サーバー：https://purpurmc.org/
5.MC ランチャー HMCL：https://hmcl.huangyuhui.net/
6.Zerotier クライアント：https://www.zerotier.com/download/
一、PVE をインストールして最適化
1. ダウンロードしたイメージを Rufus を使って USB メモリに書き込みます。
2.USB メモリをターゲットホストに挿入し、BIOS-boot 設定で起動順序を設定します。ここでは、中古の浪潮サーバー X99 マザーボード、マイニング電源、128G の SSD を使用しています。注意：ほとんどのサーバーマザーボードにはケース侵入検知機能があり、説明書で特定のピンを見つけて導電帽で覆わないと起動できません。
3. インストール画面に入り、install を選択します；
その後、コードが実行され、次の画面に進み、契約に同意します：
ハードディスクとファイルタイプを設定し、ext4 または btrfs を選択できます；
国と地域を選択します。ここでは China と手入力する必要があります；
その後、パスワードとメールを設定します。メールは適当に入力できます：
次にネットワーク接続を設定します。ここでネットワークケーブルを挿入するとアドレスが取得されます；ホスト名を設定し、内網 IP アドレスをメモします；
確認が終わったらインストールを開始します：
インストールが完了したら再起動します。
4. ブラウザで PVE アドレスを開き、システムに入ったら PVE のソースを変更する必要があります。
まず、PVE の元の公式ソースを削除（バックアップ）します（sources.list の名前を sources.list.bak に変更します）
mv /etc/apt/sources.list /etc/apt/sources.list.bak
国内の Debian ソフトウェアソースを追加します：
nano /etc/apt/sources.list
次のように変更します
deb https://mirrors.ustc.edu.cn/debian/ bookworm main contrib
deb-src https://mirrors.ustc.edu.cn/debian/ bookworm main contrib
deb https://mirrors.ustc.edu.cn/debian/ bookworm-updates main contrib
deb-src https://mirrors.ustc.edu.cn/debian/ bookworm-updates main contrib
#ファイル pve-no-subscription.list を編集します
nano /etc/apt/sources.list.d/pve-no-subscription.list
#内容は次の通り：
deb https://mirrors.tuna.tsinghua.edu.cn/proxmox/debian bookworm pve-no-subscription
PVE 企業ソースを無効にします：
nano /etc/apt/sources.list.d/pve-enterprise.list
次の行をコメントアウトします（前に #を追加します）：
#deb https://mirrors.tuna.tsinghua.edu.cn/proxmox/debian bookworm pve-no-subscription
更新をテストします：
apt-get update
二、新しい仮想マシンを作成して Debian をインストール
1.local-btrfs（pve）を見つけ、そこに ISO をアップロードしてダウンロードした Debian イメージを配置します；
2. 次に仮想マシンを作成し、Debian イメージを選択して CPU コア数、ハードディスク、メモリサイズを設定します；
3. すべて確認したら、起動してコマンドラインインターフェースに入ります。Debian のインストールを開始します。グラフィカルインストールを選択します：
4. 国と言語を選択し、その後自動的にネットワークを構成します；
5. ホスト名を設定し、ドメイン名の設定をスキップします；root アカウント名とパスワード、通常のユーザーアカウント名とパスワードを設定します；
6. ディスクをパーティション分割します。仮想マシンなので、全ディスクを使用することを選択します；
7. 基本システムをインストールし、その後パッケージマネージャーと大コンポーネントのインストールに入ります；
私たちは清華源を選択します。速度が速いです。注意：Debian のインストール時にデフォルトでセキュリティソースが有効になっており、このソースは海外のためダウンロード速度が非常に遅いので、設定ファイルを変更する必要があります。ここでは Ctrl+Alt+F2 を使用してグラフィカルインターフェースから tty コマンド端末に切り替え、Enter を押し、コマンドnano /target/etc/apt/sources.listを入力し、すべてのソースを **http://mirrors.ustc.edu.cn** または清華源に変更し、Ctrl+X で保存して終了し、Ctrl+Alt+F5 でグラフィカルインターフェースに戻ります。
ダウンロードには少し時間がかかります。この間にお茶を飲んで待つことができます。その後、次の画面が表示されます：
サーバーなのでデスクトップ環境は必要ありません：
grub ブートローダーをインストールします：
その後、インストールが完了し、再起動して mscm のインストールに入ります。
三、MCSM をインストールしてインスタンスを開設
1. 起動して tty1 画面に入ります
2.JAVA 環境をインストールします。異なるバージョンのゲームには異なる Java バージョンが必要です。ここでは 1.19 版を使用し、Java18 をインストールする必要があります。
wget をインストールし、Java18 をダウンロードします
apt install wget && wget http://img.zeruns.tech/down/Java/OpenJDK18U-jre_x64_linux_hotspot_18.0.1_10.tar.gz
インストールディレクトリを作成します
mkdir /usr/local/java/
現在のディレクトリにある JDK 圧縮ファイルを解凍します
tar -zxvf OpenJDK18U-jre_x64_linux_hotspot_18.0.1_10.tar.gz -C /usr/local/java/
プログラムを環境変数にソフトリンクします
ln -sf /usr/local/java/jdk-18.0.1+10-jre/bin/java /usr/bin/java
正常にインストールされたかテストします。openjdk version "18.0.1" 2022-04-19と表示されれば正常です
java -version
3. ポートを開放します。パネルには 23333 と 24444 ポートが必要で、ゲームサーバーのデフォルトポートは 25565 です。
PVE - ファイアウォールでそれらを開放します。それでもうまくいかない場合は、次のコマンドを実行します：
systemctl stop firewalld
systemctl disable firewalld
service iptables stop
これによりファイアウォールが無効になります。
4. パネルをインストールします。ここではワンキックインストールコマンドを使用します（注意：このスクリプトは AMD64 アーキテクチャ専用です）
wget -qO- https://gitee.com/mcsmanager/script/raw/master/setup.sh | bash
実行が完了したら、**systemctl start mcsm-{web,daemon}** でパネルサービスを起動します。systemctl enable mcsm-{daemon,web}.serviceで自動起動を実現します。
5. ブラウザでこのアドレスに 23333 ポートのサフィックスを追加して開くと、パネルが表示されます。アカウントは root、パスワードは 123456 です。
6. 新しいインスタンスを作成し、Purpur1.19 サーバーをアップロードし、名前を設定してインスタンスを開始します。
7. その後、設定ファイルでゲームの関連オプションを設定できます。例えば、正規版確認を無効にするなど。
8. 大成功です。この時点で HMCL ランチャーを開くと、ゲームに参加できます。
四、オンラインネットワークの設定
1. この時点で、仲間たちと一緒に遊ぶことを忘れないでください。もし家に固定の IPv4 または IPv6 がある場合は、直接接続できます；もしパブリック IP がない場合は、内網を通過させるか DDNS を行う必要があります。
ここでは zerotier というツールを紹介します。
2. まず、https://www.zerotier.com/ で登録し、プライベートネットワークを作成します；
3. まず、仮想マシンに curl コマンドのサポートをインストールします
apt-get install curl
4.gnupg 非対称情報暗号化システムをインストールします。通信に必要な必須ソフトウェアです
apt-get install gnupg
5.ZeroTier をインストールします
curl -s https://install.zerotier.com/ | bash
インストールが成功すると、次のように表示されます：
Success! You are ZeroTier address [ xxxxxxxxx ].
角括弧内のアドレスは MAC アドレスのようなものです。
6. 自動起動を設定します（次のコマンドをそれぞれ実行します）
systemctl start zerotier-one.service
systemctl enable zerotier-one.service
7. 自分のプライベートネットワークに参加します
zerotier-cli join xxxxxxxxx
8. 大成功です！この時点で、仲間たちに zerotier クライアントをダウンロードさせ、同じプライベートネットワークに参加させるだけで、一緒に楽しくオンラインプレイができます！
後記：PVE の最適化に関するいくつかの情報：
https://blog.vvusu.com/article/pve-install
https://www.cnblogs.com/jimaojin/p/12378201.html